残暑対策にはカレー!スパイスに秘められたすぐれた薬効!!

みんな大好きカレー!いまや日本の国民食となりました。
一年中食べられるカレーですが、特に暑い日が続くと、ますます食べたくなりますね。
実はカレーには、夏バテ予防や体の調子を整える薬効パワーがあるのです。
カレーの「薬効」で元気をチャージ!
カレーはスパイスたっぷりの料理。まず注目したいのがターメリック。これは和名を「ウコン」いい、二日酔いを解消する働きがあるとして、お酒好きの人にはすっかりおなじみですよね。ターメリックには肝臓の働きをサポートする効果があるほか、抗酸化作用もあります。
そのほかにもカレーには、コリアンダー、クミン、シナモン、グローブ、ナツメグなどたくさんのスパイスが入っていて、暑さでお疲れ気味の胃の働きを良くしてくれます。消化促進、食欲増進の効果もあり、夏バテから体を守ってくれるのです。
カレーが無性に食べたくなったら、残暑で疲れた体がカレーの「薬効」を求めているのかもしれませんよ。
カレーを食べておいしくクールダウン!
カレーには体を温めるスパイスがたくさん入っているので、汗をかきやすくなります。暑いときに汗をかくのを嫌う人もいますが、この汗が清涼感を呼びます。
汗が蒸発するときには肌表面の温度が下がるので、すーっと涼しく感じるのです。
近年、日本伝統の打ち水が注目されていますが、これと同じ理論です。
また、暑いとどうしても冷たいものを食べてしまいがち。しかも、エアコンの冷たい風にさらされた体は、思っているよりも冷えています。カレーを食べると体のなかが温まり、夏冷えで弱った消化機能を活発にしてくれます。
暑いときはポークカレーがおすすめ!
カレーは栄養バランスにすぐれた料理。暑いときにはビーフやチキンよりもポークカレーがおすすめ。豚肉には疲労回復効果のあるビタミンB1が豊富に含まれています。ビタミンB1の吸収を高めてくれるのが、にんにくに含まれている香り成分のアリシン。にんにくには食欲増進の効果もあります。
暑さで疲れているときは、豚肉とにんにくを使ったカレーがイチオシです。さらに、トマト、なす、ゴーヤなどの夏野菜をプラスすれば、健康にも美容にもいい最強カレーのできあがりです。
●豚肉
ビタミンB1が豊富。ビタミンB1は疲労回復や夏バテ解消などに効果を発揮します。ビタミンB12も豊富で、脳の働きを活発にし、疲れを癒す働きがあります。また、豚肉の脂身にはコレステロールを下げる脂肪酸が含まれています。
●にんにく
ビタミンB1の吸収を高めるほか、血栓予防の効果があります。さらに、女性にとって嬉しいのが活性酸素を除去する働きがあり、アンチエイジング効果が期待できること。
●トマト
最も注目されているのがリコピンで、トマトの赤い色を作っている成分です。アンチエイジングや生活習慣病予防に役立つといわれています。さらに、美肌には欠かせないビタミンCや腸内環境を整える食物繊維も含んでいます。
●なす
なすの紫色は、抗酸化物質の色。なすには栄養がないといわれていますが、「ナスニン」と呼ばれるポリフェノールが、アンチエイジングやがん予防に効果を発揮するといわれています。また、むくみを解消するカリウムも含まれています。
●ゴーヤ
ビタミンCが豊富で、熱に強い特徴があるので、じっくり煮込むカレーにぴったり。そのほかにも、ビタミンB1・B2、葉酸、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維などが含まれています。特に、ワタや種は栄養の宝庫。捨てるのはもったいないですよ。
2日目のカレーはおいしいけど、危険がいっぱい!?
ひと晩寝かせた2日目のカレーがおいしいのは常識ですね。でも、暑い時期は食中毒の危険があります。
カレーに繁殖しやすいのはウエルシュ菌。加熱しても死なない菌の代表です。
カレーはよく火を通すし、スパイスがたっぷり入っているから安心だと思いがちですが、実は食中毒を起こしやすい料理。
カレーを作ったら鍋ごと常温でひと晩置く人がいますが、これが食中毒のもとになります。ウエルシュ菌は、100度の温度で1時間煮込んでも死滅しません。
特に気温が高い時期は食中毒のリスクが高くなるので、冷蔵保存するようにしましょう。
カレーはおいしく健康的に、そして安心していただきたいですね!