いまさら聞けないご祝儀のお金のこと「結婚祝いの相場はいくら?」

いまさら人に聞けないマナーのひとつに、結婚式のご祝儀の金額があります。
結婚式の招待状が届いたとき、お祝いする気持ちの反面、ご祝儀のことが頭をよぎり、ちょっぴりユウウツになった経験はありませんか?
「あの人、常識がない」と言われないために、ご祝儀の金額について考えてみましょう。
ご祝儀の基本は「3万円」か「5万円」
ご祝儀の金額でいちばん多いのは、3万円または5万円です。
一般的には、友人や同僚には3万円、兄弟姉妹やいとこなどの親族には5万円が相場といえます。
新郎新婦との関係や、ゲストの年齢や立場、また地域によっても変わってきますが、血縁関係のない場合は3万円、血縁関係がある場合は5万円を包めば、少なくとも「常識知らず」と言われることはないでしょう。
下記のアンケート結果からも、3万円または5万円が相場ということがうかがえますね。
(2007年 全日本冠婚葬祭互助協会調べ)
新郎新婦が友人・知人の場合、なぜ3万円が相場なのかというと、披露宴の料理代や引き出物などに約2万円がかかり、残りの1万円がお祝い金とされているからです。
また、ゲストがすでに結婚している場合は、自分の結婚祝いにもらった金額と同額を贈るのがマナーです。
全世代に共通する「友人や知人には3万円」のご祝儀
20代~60代まで共通するのが、血縁関係のない友人・知人へは3万円を贈る人がいちばん多いこと。久しぶりに友人の結婚式に出席する場合、「20代のときは3万円だったけど、40代のいまでも3万円でいいのかしら?」などと心配になるかもしれませんが、3万円でまったく問題ありません。
一方、兄弟姉妹へのご祝儀は、30代までは5万円が最多ですが、40代以降は10万円が多くなります。ただ、5万円の人と大差はないので、無理をして10万円包む必要はありません。
最近、増えているご祝儀「2万円」が物議を呼ぶ!?
相場とはいえ、3万円のご祝儀はかなりの出費ですよね。特に、学生や社会人になったばかりの人にとっては、捻出するのがむずかしいこともあるでしょう。
そのため、最近、若い世代のあいだで、友人の結婚式に2万円を贈る人が増えています。実際、結婚式のマナーとして「2万円でもOK」という風潮が広がっています。
もちろん、無理をしないことは大切です。ただし、誤解されたり詮索されたりする可能性もあることを頭に入れておきましょう。
例えば、「2万円だなんて常識がないのかな?」「お金がないのかな?」「せこいのかな?」と考える人はまだまだ多くいます。また、「友だちが2万円しかくれなかった!」と傷ついたり怒ったりしている新婦も少なくないようです。
最悪なのが、一緒に出席した知り合いのなかで自分だけが2万円だった場合。こんなことにならないためにも、知り合いと話し合って、いくら贈るのか決めておくことをおすすめします。
もし、2万円か3万円か迷ったら……。長い目で見ると、3万円を選ぶほうが得策かもしれませんね。
ご祝儀の金額、偶数は割り切れるからNG
もともと、偶数の金額は割り切れるため、結婚祝いとしては縁起が良くないとされてきました。いまは、2は「ペア」「夫婦」を意味し、8は「末広がり」で縁起がいいと解釈されているため、2万円と8万円はOKとする場合が多いようです。
また、10万円以上になると、偶数・奇数にはこだわらなくていいとされています。
ただしお札の数は奇数にするのがマナー。2万円の場合は、1万円札が1枚と5千円札が2枚というようにしましょう。
NGなのは、4と9。縁起が悪いとされています。
結婚式に夫婦で出席するときは?
友人・知人の結婚式に夫婦で招かれたときは、ひとりで出席するときのおよそ2倍を包むのが基本です。ひとり3万円が相場なので、ふたりだと6万円になりますが、奇数のため5万円を贈るのが一般的となっています。
ご祝儀は、すべて新札にするのがマナーです。そして大人のたしなみとして、ご祝儀袋は必ずふくさに入れていきましょう。
結婚式を欠席するときの相場とマナーは?
結婚式に招待されたのに欠席する場合は、ご祝儀の1/3~1/2の金品を贈るのが一般的となっています。友人の場合の相場は3万円なので、1万円~1万5000円になりますね。現金で贈る場合、最も多いのが1万円。ただし、自分の結婚式に出席してくれた人へは、自分がもらったご祝儀と同額を贈りましょう。
大安や先勝といった吉日に、直接訪問するのがベストですが、郵送でもかまいません。どちらの場合も、少なくとも結婚式の1週間前には贈るようにしましょう。
北海道と沖縄は合理的!?
北海道の結婚式は、ほとんどが会費制で行われます。招待状には会費の金額が明記され、ご祝儀は発生しません。会費は1万5000円程度が主流です。ご祝儀袋に入れることなく、お財布からそのまま出して受付に支払うシステムになっています。
また、沖縄は会費制ではありませんが、ご祝儀の相場は1万円。1万円で申し訳なく思うのであれば、プラスしてプレゼントを贈ると喜ばれますよ。
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