日本列島、睡眠不足女子が増加中!

じめじめと暑いこの季節、睡眠不足に悩む女性が増えています。
気温・湿度のほかにも、ストレスや不規則な生活、運動不足など、睡眠不足の原因はたくさんあります。
睡眠不足は早めの対処を!
「最近、睡眠不足が続いてるなあ」と自覚しつつも、あまり気にしない人が多いようですが、その睡眠不足、放っておくと取り返しのつかないことになるかも!?
どうして寝なきゃならないの?
睡眠の大切な役割は、大きく4つに分けられます。
1.体を修復・再生
睡眠中は、新陳代謝を活発にする「成長ホルモン」や「甲状腺刺激ホルモン」、抗酸化作用のある「メラトニン」などのホルモンが分泌されます。このホルモンの働きで、体の組織が修復・再生されます。
2.免疫力アップ
睡眠中は、免疫細胞の働きが活発化します。そのため免疫力が高まり、風邪やインフルエンザ、生活習慣病などに負けない体を作ります。実際に、睡眠不足に悩んでいる人ほど、風邪やインフルエンザにかかりやすいというデータがあります。
3.脳と体を休める
起きているときは脳も体も休むことなく働いています。眠ることで、疲れた脳と体をしっかり休め、翌日からも正常に活動できるようにします。
4.記憶の整理と定着
睡眠中は、記憶を司る神経細胞(ニューロン)の働きが活発になり、脳が記憶を整理し、定着させます。寝ているときは、外部からの情報をシャットアウトするため、すでに頭のなかにあるさまざまな情報を整理し、脳に記憶させます。
睡眠不足がブスとデブを作る!?
「たかが睡眠不足」とあなどっていると、知らず知らずのうちにぶさいく女子になっている可能性があります。美容と睡眠は切っても切れない関係なのです。
1.性格ブス
睡眠不足は怒りっぽくなりやすく、注意力が散漫になるためさまざまなミスをしがち。自分のミスでさらに怒りに拍車がかかり、イライラのスパイラルに陥ることも……。
2.デブ体質
睡眠と肥満は密接な関係にあります。睡眠不足になると、満腹感を起こすホルモンが減少し、反対に食欲を増進させるホルモンが増えます。そのため、過食につながるのです。
3.糖尿病予備軍
睡眠不足が続くと、ストレスホルモンの分泌が高まり、血糖値の上昇を抑える働きが低下します。そのため糖尿病になりやすくなります。
「ロングスリーパー」と「ショートスリーパー」で性格診断!
適切な睡眠時間は人それぞれで、長めの睡眠が必要な「ロングスリーパー」と、短くても平気な「ショートスリーパー」がいます。ショートスリーパーが短い睡眠でも健康的に過ごせるのは、就寝してすぐに深い眠りにつき、朝までぐっすり眠るから。
一方、ロングスリーパーは朝方に浅い眠りが続き、目覚めるまでまどろむ時間が長いのが特徴。
それぞれの睡眠時間は、ロングスリーパーは10~12時間、ショートスリーパーは5時間以内といわれています。
また、性格にもちがいがあるそうです。
ロングスリーパーは、内向的で神経質、いろいろ考えてしまう心配性で、ストレスを溜めやすく、一方のショートスリーパーは外交的な明るい自信家で、ストレスを溜めにくいといわれています。さて、あなたはどちらですか?
睡眠美人になるためのポイント
快眠のために、まずはちょっとした環境づくりからはじめましょう。
●温度・湿度
快眠に適切な温度は16~26度、湿度は50~60%といわれています。夏の暑い時期にはエアコンを効果的に使いたいですね。
●照明
光には眠りを妨げる働きがあるので、就寝の1時間前から部屋の照明を落とすのが効果的。また、睡眠中の明るさは、物の形がおぼろげに見えるくらいがおすすめです。
●断パソコン・断スマホ
パソコンやスマホの画面から放たれるブルーライトには、体を覚醒させる働きがあります。就寝前にブルーライトを浴びるのはNG。パソコンやスマホは、就寝の2、3時間前から見ないのが理想的。
●夏の冷やし枕
昔から「頭寒足熱」というように、手足が温かく、頭が涼しい状態が快眠のポイント。じめじめと暑く寝苦しい夜は、冷やし枕を取り入れてはいかがですか。
●脱・寝だめ
休みの日に寝だめをする人が多いですが、寝だめは体内時計のリズムを乱し、朝起きるのがますますつらくなります。休みの日でもいつもと同じ時間に起床しましょう。
睡眠は、美容にも健康にも大きく影響します。質の良い睡眠は新陳代謝を活発にし、美しい肌や髪、爪を作り、さらに免疫力が高まるためアンチエイジングにもつながります。
何かと忙しい現代は、自分が睡眠不足であることに気づかない「隠れ睡眠不足」の人も多くいます。睡眠不足が続くと、老けまっしぐらになってしまいますよ。