
「そろそろマイホームの買い時かも?」そう思ったら、まず何をしますか?
いきなりネットで物件探しをしたり、住宅ローン返済のシミュレーションをしたりする人もいますが、その前に押さえておきたいポイントがあります。
そこで、初めてのマイホーム購入を考え中の方に、失敗しないために最初にしておきたいことをご紹介します。
「いつマイホームを買う?」をしっかり考えよう
「そろそろマイホームを購入したい!」そう思ったら、できるだけ早くいい物件を探して、すぐにでもマイホームを手に入れたくなりますよね。
でも、実はたくさんの人がそれで失敗しています。
というのは、マイホームには購入のタイミングがあるからです。
まずは自分のライフプランを考えてみましょう。
<家族がいる場合>
・自分の仕事(収入・転勤・退職)
・夫の仕事(収入・転勤・退職)
・出産の可能性
・子供の教育
・親の介護
<シングルの場合>
・自分の仕事(収入・転勤・退職)
・結婚の可能性
・出産の可能性
・親の介護
最低限これらのことを考え、マイホームの購入時がいつなのかを見極めましょう。
女性の場合、出産と引っ越しが重なると大きな負担となります。また、出産を機に仕事を辞め、収入が減る可能性もあります。
マイホーム購入のタイミングは、ライフプランに合わせることが大切です。
「購入資金がギリギリ」は失敗のもと!
マイホームの購入資金がギリギリの人は考え直したほうが無難かも。
いまは「頭金が0円」と謳っているものもありますが、理想は物件価格の2割の頭金があること。
最低でも1割の頭金は準備したいところです。
マイホームの購入には、住宅ローンだけではなく諸費用がかかってきます。
<諸費用の例>
・不動産取得税
・融資手数料
・火災保険料
・固定資産税(取得後)
・修繕費(取得後)
諸費用は意外とかかるもの。
そう考えると、
・頭金=1割
・諸費用=1割
やはり2割の資金を目安にしたいものです。
損をしない住宅ローンの選び方は?
マイホーム購入に欠かせないのが住宅ローンです。
頭金が1割でも準備できると金利が低くなる場合があるので、やはり頭金は最低でも1割は用意したいもの。
住宅ローンは返済期間が長くなるほど、金利の差によって返済金額が大きく変わってくるので、低い金利が適用されるチャンスを逃してはいけません。
また、住宅ローンでよく聞かれるのが「固定金利がいいのか変動金利がいいのか」ということ。
一般的には、いまは金利が低いため、返済期間が長い場合は固定金利がいいといわれています。
金利から見るマイホームの買い時は?
いまの住宅ローンの金利は、日銀のマイナス金利の影響により低い水準になっています。金利だけを考えると、いまはマイホームの買い時といえるかもしれません。
ただ、建築資材や人件費の高騰で物件自体の価格は上がっているのが現状です。
ですから、住宅ローンの金利の低さから「いまが買い時!」と飛びつくのは危険です。
賢い人は中古物件も選択肢に入れている!
最近、中古物件が人気です。
なんといっても価格が新築に比べて安いこともありますが、リフォームやイノベーションで好みの空間にしたいと考える人が増えています。
ただし、中古物件を購入するときは、耐震性や修繕状況をしっかり確認することが大切。
物件価格とリフォーム費用を合計して予算を立てましょう。
親からマイホーム資金を援助してもらう人は?
親からマイホーム資金を援助してもらう人もいるでしょう。
その際、贈与税を計算することが大切です。
一般住宅であれば700万円まで、省エネ物件であれば1200万円まで贈与税はかかりません。
また、相続時精算課税制度の上限額2500万円を使えば、一般住宅でも3200万円まで贈与税はかかりません。
ただし、相続時精算課税制度にはデメリットもあります。専門家の意見を聞いてよく考えましょう。
マイホーム購入を検討すればお金が貯まる!
家族でマイホーム購入について話し合うことで、ライフプランが見えてくることがあります。
また、いままで家計管理に熱心ではなかった人が、マイホーム購入の検討をきっかけにマネープランをしっかり立てるようになるケースもあります。
その結果、無駄な出費が減って貯金ができ、マイホーム購入の頭金が用意できたなんてことも珍しくありません。
マイホームについて考えることは、ライフプランとマネープランを考え直すこと。
いつまでたっても貯金ができない!という人こそ、マイホームについて考えてみるといいかもしれませんね。
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