
結婚式のことは考えられていても、結納のことはすっかり忘れる・やりたくないなど、様々。
親や相手の意向もあることだから、知らずに直面してびっくりする金額が必要になることもあります。
焦ってトラブルにもなりかねません。大人女性のたしなみとして、しっかり考えておきましょう。
結納って何?
結納とは、本来、本人同士とは別に、他人だった両家が、二人のご縁で親戚同士になるという大切な儀式です。ところが、結婚が決まり、最初に地域の違いや家の考え方がおもむろに出るのが結納や両家の顔合わせ。注意が必要です。
地域や家々で変わる感覚や取決め
結納や結婚式は、個々の家の考え方に加え、関東か関西かだけで、品物も考え方も大きく分かれてきます。
大切な結納ですが、お金もかかるため、省略する方も多くいます。例えば、結納は省略してその分結婚式に回す方や、遠方同士で、婚約記念品だけの交換や、両家の顔合わせだけをするなど、省略の仕方も様々。
自分と相手側がどれくらいきちんとされたいと思っているかも、しっかり確認と注意が必要です。
どうすればうまく進められるの?
結納金も、本来は嫁入りの仕度代として渡し、女性側が断らない限り渡すものですが、結納金自体、お互いの了承の元に省略される方もいます。家によって、ナイーブなことなので、どちらの両親にも失礼にあたらないよう、2人で協力したい所。
誰でも、せっかくのご縁なので和やかに進めたいですよね。でも、お互いの違いはその場にならないと分からないもの。服装やお店など、些細なことがきっかけでトラブルになる方も多いようです。
基本的には嫁入りまたは婿入りされる側のしきたりに合わせますが、トラブルにならないためにも、仲人を立てない場合は、二人の意見を合わせながら、二人で進めること、お互いの両親の意見を聞くことを忘れずに、彼と相談しながら決めましょう。
どうしても両家の折り合わないがつかない場合は、「私たち二人が主役で、こうしたいから。」「私たちが主催で、両家とも気軽にゲストとして来てほしいから。」と説得してみましょう。二人がどう考えるのかが一番大切なのですから。
トラブルを事前に避けよう
これらのことを踏まえると、いきなり結納というと、お互いの後悔やトラブルの元になりかねないのは、一目瞭然。本人同士を通して、服装やお店、品物の格式など揃えておくことも配慮が必要です。
親同士も、遠方の場合は電話などで挨拶や打ち合わせを必ず、近隣の場合は結納前、挨拶や今後の予定を話し合う程度にカジュアルスタイルでも会っておくことをおすすめします。
最近は結婚といえば本人同士の問題。でも、他人の家同士が親戚になることも事実ですから、新郎側がするのが一般的でも、どちらからともなく挨拶をしておくのは、子の親として大人のたしなみ。結納はあくまでも形式的な儀式なのです。
取り決めたことを覆すようなことが起きたたら、わだかまりが残るのはよくありません。相手の気持ちも汲んだフォローをしながら、はっきり伝えましょう。その代わり、自分の立場としてどうしたいのか、条件があるのかなど、自分のスタンスも、しっかり決めなくてはなりません。
結納・顔合わせの会場やお料理は?
結納は、嫁側の家に新郎側が行くのが一般的ですが、お互いの気持ちも楽なので、カジュアルなスタイル好む場合や顔合わせを兼ねる場合、外で食事することも一般的になって来ました。両親の下見見学がてら式場を選ぶ方も。
他にも結納パックというお料理や飲み放題、結納品もセットされた12~15万円程度の結納のお手頃プランを用意しているお店も多いので、好みの料亭やホテル、レストランも選びやすいです。料亭やホテルでの和懐石は格式高く、目的に沿った間違えのないお料理ですが、苦手な方がいる場合もありますので、和洋懐石や中華にするなど、お店を選ぶ前に申し出または確認しておきましょう。
気になる費用は、外食での結納や顔合わせの場合、折半や子ども達主催で出すことが多いようです。
結納の費用、まともにしたらいくらなの?
さて、気になる結納のお金をまとめてみました。結納品は品目数が少ない記念品メインのものからしっかりした正式のものまで、ネットでお手頃にも用意できます。結納返しは品目は揃え、送られたものより格下または同等の飾りにしなければなりません。確認してから用意しましょう。
(結納費用の例)
【嫁を受け入れる側】
●結納品:3万円~15万円(結納金のみは70~100万円程度)
●婚約記念品(婚約指輪など):20~50万円
【嫁を送る側】
●結納返し:3万円~15万円(結納金は1/3~半額程度orなし)
●婚約記念品(時計など):5~25万円(送られた物の1/3~半額程度)
【その他】
●会場費(お料理や結納部屋など):10~15万円(お料理のみ一人当たり12,000~20,000円)
●介添え料:10,000円程度
※仲人へのお礼 結納金の1~2割が目安
(媒酌人を頼むかでも変わる。お車代は別途。後日手土産など持ってお礼に行きます。)
ツꀀ当日は、何を話題にしたらいいの?
当日は、本人も両親も緊張します。
例えば、緊張して言葉が出ない人もいますから、「先方が全然話さない」などとならないよう、フォローをしたり、あらかじめ、人物像を伝えておくのも方法です。
食事中は、子どものころの話、両親の結婚式の話など、聞いてみると、新たな発見や自分の式の参考になっていいでしょう。様子を見ながら、両親のことも聞いてみると、どんな家なのかも見えてきそうです。考え方が人それぞれである、歴史や政治、宗教などの話は触れないようにして下さい。こだわりや様々な説のある話は、同じ考え方でない場合、トラブルになりかねません。
今後、式に向けて、彼の両親が式場の場所やスタイル、引き出物など、こだわりがないかも探っておきましょう。最初は相手も遠慮して、「自由に」と言われるかもしれませんが、後から「実は…」となることもしばしば。
親御さんに気を付けてほしいことは、自分の子を褒めすぎないこと。相手の子も、内面的に褒めるようにしたい所です。
そして、当日、服装やお料理など、もし不具合があっても、「その場では言わずに、大目にみてほしい」とお願いすることで、トラブルの予防になるでしょう。
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