教育資金に悩むママへ!誰でもわかる「ジュニアNISA(ニーサ)」の活用法

2016年にスタートした新制度「ジュニアNISA」。
4月からはいよいよ、ジュニアNISAを使って実際に投資ができるようになります。
ジュニアNISAは、子どもの将来の進学資金づくりの選択肢のひとつとして注目されています。
いまは大丈夫でも、数年後や十数年後、家計の状況が変わって「進学させるお金がない!」という事態になる可能性は誰にでもあります。
そんなとき、ジュニアNISAが役立ってくれるかもしれません。
まずは、4月から本格的に始動するジュニアNISAについて知ることから始めませんか?
最初のハードル「教育資金」を乗り越えるために
日銀のマイナス金利が大きな波紋を呼んでいます。
ゆうちょ銀行をはじめ、さまざまな金融機関が預金の金利を下げ、これまで以上の超低金利時代へと突入しました。
銀行にお金を預けてもほとんど利息がつかないいま、将来のお金をどうするかは大切な問題。家庭の資産運用について真剣に考えなければならない時期です。
「人生の3大資金」といわれるのが、教育資金、住宅資金、老後資金。
ジュニアNISAは、教育資金を乗り越える選択肢のひとつです。
ジュニアNISAの対象は0~19歳までの未成年
ジュニアNISAは、株式や投資信託で得た収益に税金がかからない制度「NISA」の子ども版。「NISA」は、少額投資非課税制度といいます。
NISAは20歳以上が対象で、2014年にスタートしました。
ジュニアNISAは0~19歳が対象で、2016年にスタート。口座開設の受付はすでに始まっていますが、実際に投資できるようになるのは4月からです。
ジュニアNISAの仕組みは、NISAとほとんど同じです。
普通は、株などの売却で得た収益には20%の税金がかかりますが、NISA口座を通じた投資には一定額まで税金がかかりません。
ジュニアNISAの場合、1年間で80万円までの投資が非課税になります。また、非課税期間は投資を始めた年から最長5年までです。
<ジュニアNISAの概要>
●0歳~19歳までの未成年が対象
●NISAで1年間に投資できるのは80万円まで
●非課税期間は最長で5年間
●投資できるのは2016年4月~2023年12月末
名義人は子ども!じゃあ、子どもがお年玉で資産運用するの?
ジュニアNISAの対象者は0~19歳なので、口座の名義人も子ども自身になります。
といっても、ジュニアNISAは子どもが自分のおこづかいやお年玉を使って投資をするわけではありません。
口座の名義人は子どもですが、実際は両親や祖父母が資金を出し、運用も行うことになります。
ジュニアNISAは、子どもが20歳になると自動的にNISAに移行します。このとき、子どもがお金や資産運用について考えるきっかけにもなります。
祖父母に援助を頼むときの切り札になる!
ジュニアNISAには、子どもの教育資金のほか「贈与」という側面があります。
いまの日本、いちばんお金を持っているのは高齢者だといわれています。そこで政府は、高齢者から若い世代へお金を移したいと考えているのです。
ジュニアNISAを活用することで、祖父母が孫へと贈与する仕組みを作り、さらに若い世代に投資への関心を持ってもらおうというわけです。
ジュニアNISAの資金を祖父母が出す場合、ジュニアNISAの年間80万円までの非課税枠は、孫1人あたり年間110万円まで非課税になる贈与税の基礎控除の範囲内になります。そのため、節税対策にもなるのです。
ジュニアNISAはデメリットがメリットになる!
ジュニアNISAで絶対に覚えておきたいのが「払い出し制限」があること。
口座の名義人が、3月31日の時点で18歳になる前年の12月末まで、原則として払い出すことができません(高校3年生の12月末)。それ以前に払い出すと、それまでの収益に課税されてしまいます。
つまり、名義人が高校3年生のとき、AO入試などで合格して12月前に入学金を払わなければならないとき、ジュニアNISAのお金は使えないので注意が必要です。
ただ、この払い出し制限をメリットとして考えることもできます。
たとえ親であっても、払い出し制限のある期間は払い出せないので、途中で生活費などに消える心配がないということ。
学資保険に入っていない人や、学資保険だけでは足りないかもしれない人にとっては、心強い資金となるでしょう。
また、現役世代のパパやママが自分の両親に、子どもの教育資金を援助してもらいたいとき、こんなお願いの仕方もできます。
「18歳まで引き出せないから、まちがいなく進学資金になる」
「名義人は孫だし、孫の将来の教育資金としていまから援助して」
デメリットである払い出し制限が、援助や贈与をお願いするときにメリットになるのです。
忘れちゃいけない!投資には当然リスクがつきもの!
ジュニアNISAは投資をするための口座。当然、投資にはリスクがあることをお忘れなく。買ったときよりも株価が下がって、結果的に損をすることもあります。その点を十分理解したうえで、家族で話し合ってみるといいでしょう。
ジュニアNISAの口座は、銀行や郵便局、証券会社で開設できますが、一度作るとほかの金融機関への変更はできないので、慎重に検討しましょう。
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