
みなさんがまだ小学生だった時代には、同じ通学区域内であれば公立小学校が選択できるなんて制度はあったのでしょうか。
私の頃には、私立に合格したとか何か特別な事情がない限り、自宅から一番近い学区内の学校に行くのが当たり前と、何も考えずに登校していた気がします。
見渡す限り田畑という田舎で生まれ育ったからなのか、ベビーブームに生まれ、一学年40人前後が4,5クラスあるのが当たり前の時代だったからなのでしょうか。
<こんな時代だからこそステータスがもとめられる?!>
私自身3人の子供を育てていますが、周りから感じることは・・・
いろいろな親がいる中、もちろん教育に関する考え方も十人十色です。
ただ、少子化の現代では子供を育てる環境に不安が多く、少しでも良い環境に通わせたい、子供の将来に期待をする親が多いことは事実です。
そのためか、来年度公立小学校に進学する年齢の子供がいるご家庭では、11月の今頃から真剣に評判の高い「ステータスのある小学校」の情報を集めています。
一体何を基準に「ステータスのある小学校」と言っているのか・・・周りのママ友たちに聞いてみました。
<今どきママたちの思うステータスのある公立小学校とは?>
真っ先に出てきたのは、具体的な学校名と地域名でした。
そのうちのある学校は、教育熱心なママからしてみると、当たり前に有名な学校だそうです。
私が無知なのか「どうして知らないの?」と言われているような空気感にビックリしました!
あくまでも聞いた話ですが、共通して周りのママたちが言っていたステータスとは・・・
1. 同じ学区内に有名な私立・国立の名門校があり、一番近いこと
進学校近くの公立校はレベルが高い=優秀な子供たちが多く質も高い、トラブルが少ない環境で学校が荒れていないそうです。
2. 公立学校対象の学力テストで常に良い成績を出している学校
生徒・学校の学力が上ということは子供たちにもやる気があり、親の教育意識も熱心で高い環境にあると判断するようです。
特に小学校お受験に上手くいかなかったご家庭は、次の中学受験に備えてこのような勉強に励めそうな学校を選択する方が多いのだとか。
3. 熱心な先生方が多く、学校の雰囲気が落ち着いている
教育熱心な親御さんは学校を選ぶ前に実際、学校見学に行かれるそうです。
子供たちが落ち着いているということは、勉強をする環境が整っていて、学力的にも水準が高い傾向があるそうです。
また、優秀な子供たちの勉強、精神面を支えていくには教育熱心な先生方が必要で、多くいらっしゃる方がいい!という見解のようです。
<ステータスって本当に必要なの?>
これらの情報を聞いて「さすがです!みなさん、よく考えている!!」と感心した半面、私はなんだかとっても腑に落ちない自分がいるのです。
私も子育てしてきて、それなりに経験は積んでいるつもりですが、
「子供って、そんなに勉強ばかりの優秀でよい子ばかりだっけ・・・?」
今の時代、子供が賢いほどいじめも巧妙で陰険という話も聞いたことがあります。
ステータスのいい学校だから、いじめや子供同士のトラブルなどの問題が全くない学校なんて都合がいい気がしませんか?
いろいろなタイプや性格の子供たちがいるのが教室で、小さい頃からそういう中でどう対応していくべきかを学んだ方が、偏ったものの見方をせずに、よっぽど社会に出た時に柔軟な強い子になるのではないでしょうか?
<あくまでも主役は子供!>
親の教育が熱心なことは悪いことではないけれど、通うのは子供、主役は子供!!!
学力だって私立は別かもしれないけれど、公立の学校であればどこに通っても本人の努力次第なのでは?
評判のいい先生にしても、公立の先生は転勤が当たり前なので、次年度に入学したら先生たちがほとんど入れ替わっていて、ガラッと学校の雰囲気が変わっていたという体験を実際にしてきたしなぁと、疑問符ばかりが頭の中をグルグルと回っているのでした・・・。
「子供の育て方、守り方って本当に人それぞれなんだなぁ」と未だに答えを追い求めながら私も子育てをしています。
みなさんは「ステータスのある良い学校」とはどんな学校だと思いますか?