アラサーから始める終活で、人生を素敵に変える!

「終活」と聞いて思い浮かべる年齢で多いのは70歳前後のようです。
ところがいま、アラサーから終活を始める女性が増えています。
終活は、人生の終わりを決めるだけではなく、どう生きるかを考えるきっかけになります。
そこで、前向きに生きるための終活の一例をご紹介しましょう。
もしもの場合に備えることが大切!
人生、いつどこでどうなるかわからないもの。もしもの場合に備えて「自分の死後」の希望を残しておくのは大切なことです。
葬儀や財産についてはもちろん、例えば、生命保険やクレジットカードの契約、ツイッターやフェイスブックのアカウントなど、自分にしかわからないことはたくさんあります。
「自分の死後」を考えることは、「自分のいま」を見つめ直すこと。
死後の希望について、ひとつずつ考えていきましょう。
●葬儀
どんな葬儀にしたいかはっきりイメージできる人はほとんどいないでしょう。その場合、決めておきたいのは誰に連絡するかということです。
もし「遺骨は散骨してほしい」というような要望があれば、記しておくようにしましょう。
●契約内容
ひとり暮らしの人は、マンションやアパートの賃貸契約、生命保険の契約、インターネットやスマホの契約、クレジットカードやキャッシングの借入状況などを明確にしておくと、死後の手続きをしてくれる人に迷惑をかけません。
●財産
肉親だけでなく、慈善団体やNPOなどに財産を寄付したいと考えるなら、その旨を記しておきましょう。
また、気をつけたいのが借金のこと。借金がある場合、どこからいくら借り、残高がいくらあるのかを明確にしないと、借金まで相続させてしまうことになります。
エンディングノートのススメ
近年、注目されているエンディングノート。以前は高齢の人が書くものというイメージでしたが、いまでは若い世代にも実践している人がたくさんいます。
【エンディングノートの役割】
・万が一に備える
・これからどう生きるかを考える
・自分の情報をまとめておく
・みんなに伝えたいことを考える
エンディングノートには堅苦しいフォーマットはありません。薄いものから厚いものまでさまざまなエンディングノートが市販されていますが、初めての場合、書く項目があまり多くないものを選ぶのがいいかもしれません。
もちろん、普通のノートを使ってもOK。エンディングノートには「これを書かなければならない」といったルールはありません。思いつくまま書いていいのです。
エンディングノートで将来をデザインする
エンディングノートにはこれからの人生を考える役割もあります。
1年ごとのビジョンを書いてもいいですし、「仕事」「お金」「恋愛」「結婚」など項目別の計画や目標を書くのもありです。
書くことによって自分が何を望んでいるのかが浮かび上がってきますよ。
まだ自分の考えが固まっていないときは、あとで修正できるように、鉛筆や消せるボールペンなどで書くのがおすすめです。
エンディングノートは遺言とは別物
エンディングノートには法的な効力はありません。日記や記録帳に分類されます。ですから、「○○に財産をいくら相続する」などと書いてもそこに法的効力はないので、財産について記す場合は、遺言書を作る必要があります。
専門家に委任する方法もあり
相続人や親戚のいないおひとり様女子だと、エンディングノートだけでは不安ですよね。また、家族や親戚に迷惑をかけたくないという人も増えています。
その場合「死後事務委任契約」という方法があります。弁護士や司法書士、行政書士などに死後のさまざまな手続きを委任するものです。
【死後事務委任契約の主な内容】
・遺体の引き取り
・葬儀や埋葬に関する事務
・家族、親族、その他関係者への連絡事務
・自宅(貸借物件)の退去と明渡し、敷金等の精算事務
・遺品(家財道具等)の整理・処分に関する事務
このほか、健康保険、公的年金などの資格抹消手続きや、公共サービスなどの解約・清算手続き、webサイトやメールのアカウントの削除なども依頼できます。
終活で人生が変わる!
「終活を通して自分のやりたいことが見えてきた」「自分にとって何が大切なのかわかった」そんな感想を持つ人がたくさんいます。
若いうちから終活を始めることで、人生や生き方が素敵に変わるかもしれませんよ。