
今や幼稚園生や小学生が携帯やゲームで遊んでいる姿は、当たり前のようになってきました。
でも、何歳から与えるかは、考えてしまいますよね。ゲームや携帯(特にスマホ)を与えるのは、どんなタイミングがいいの?子ども事情を踏まえながら、考えてみましょう!
ゲームをする年齢が、幼くなってる?
ゲームの間は静かにおとなしくしてくれるから安心だし、気が休まる。そんな考え方の親御さんも多い様子。確かに、大変な子育ての中ではそれも一つの方法なのかもしれません。
一昔前は、周りで流行っていてもゲームを与えない親も多かったかもしれませんが、今は、親もゲームやネットを使い慣れている世代。スマホのアプリでも養育ゲームが増えていますよね。
つまり、幼稚園前からゲームに慣れているお子さんも多いのです。そして、ゲームが子どもたちのコミュニケーションツールになることもあります。
与える基準が難しい
ゲームやネットは大人が思う以上に、子どもたちの間でも一つのコミュニケーションツールになっています。与えなかったために友達との会話に入れなかったり、持っていないことで肩身が狭くなったりすることも、実際にはある話。禁止にしていたはずのゲームを、友達の家で隠れてやっていたなんてことも。
幼稚園までは、親の方針で電子機器は与えなくても良いでしょう。でも、子どもが大きくなるほど、やはり友達の影響は大きいものです。その話ができないだけで、輪から浮いてしまうこともあるのです。
もちろん我慢も必要。ほしい物を簡単に手にできるというのも考えもの。また、遊園地や水族館などレジャー先やお正月などの親戚との食事中も四六時中ゲーム、携帯という、本来の目的やマナーからずれてしまっている例も見かけます。歩きスマホのように大事故やコミュニケーション下手にも繋がりかねません。
小学生でのブログも今では一般的ですが、特にインターネットの顔の見えない出会いや個人情報漏えいなどは心配ですよね。最近のゲームは、ネットに繋がるツールがほとんどですから、サイトに制限ロックを掛ける、使う前に個人情報の知識を子どもに教えるなど、対策が必要です。
与えるか迷っているなら、下記のポイントをチェック!
子どもにゲームを与えるか迷っている方は、下記のことに注意してみましょう。
●スマホやゲームの必要度をチェック!
携帯やゲームがほしい理由の他、仲の良い友達がどれくらい持っているのか確認してみましょう。
どうしてほしいのか、それがあるとどんな風にできる(遊べる)のか、それがないことでどんな不自由をしているのか聞いてみると、必要度が見えてきます。
そして「買ってあげてもいいかな」と思えるようでしたら、誕生日など買うタイミングやルールは守れるかなど、基本的な約束の元にサポートしてあげましょう。
●欲しいゲーム(アプリ)がどんな内容なのか事前にリサーチ
年齢指定にそぐわない時や暴力的な内容のゲームの場合もあるので、気をつけなければいけません。
幼少期からそのような内容を与えるほど、暴力的な考え方が出やすくなるリスクがあると文部科学省のサイトに事例と指摘があります。
ガラケーやスマホでも記載なしで年齢に不向きのアプリやゲームはありますので、注意が必要です。特にスマホには、ネット対戦できるアプリゲームも数多くありますので、危険性がないかダウンロードする前に確認してあげるのも良いでしょう。ネットに制限をつけるのもおすすめです。
手渡す前にルールをきっちり決めよう!
ゲームや携帯の端末を子どもに渡す際は、必ずルールを決めましょう。ルールは子どもの年齢と共に変える必要もありますが、おすすめのルールは、
①遊ぶ時間
何時間、何時まで、宿題が終わったら、使い終わったら決まった場所に置く・親に渡す、時間なのに区切りが悪い時の場合、など決めておきましょう。一方的でなく、子どもの意見も聞いてお互い納得し合いましょう。大人の都合で例外を認めてはいけませんよ。
②外に持って行く時
携帯は塾の時のみ、お友達と遊ぶ時はOK、レジャーに行く時やゲームを禁止されている友達の場合はNG、なくしたらこうする、など。
③ルールを破ったら…
2回注意しても治らなかったら没収。1週間使えない。などルールを守れなかった時の約束もしておきましょう。小学生ならルールを壁に貼っておくのもいいかもしれませんね。
最低限のネットリテラシー(情報処理知識)を!
ネットリテラシーというと難しそうですが、簡単なインターネットでのマナーです。
携帯電話だけでなく、ほとんどのゲーム機にもついているインターネットは、世界中のどんな人とも繋がれる便利で画期的なツール。
反面、それはどこにいる悪い人にも繋がれるということ。ネットで自分のことをさらけ出すということは、そんな人達に情報を渡すリスクもあるということです。
被害を防ぐためにも、自分や他人の個人情報(名前、住所や電話番号、メールアドレス)などは秘密公開でもなるべく記載しないようにしなければいけません。写真も個人が特定できるツールの一つですから、FacebookやLINEなどのSNS、ブログに写真を載せたい場合は、一緒に写っている人にも確認しましょう。
また、他人の名前などを出して悪口や噂など、その人が見たら傷つくようなことを書いたりアップしたりしてはいけません。その人の心を傷つけ、大袈裟なようですが、場合によってその人を自殺に追い込んでしまう可能性だってあるのです。
親がこのことをまず理解し、子どもにしっかり危険性を教えてあげて下さい。
ルールを破ったら
ネットやゲームは楽しいもの。大人だってつい携帯を見過ぎたり、ゲームをクリアするまで夢中になったりしてしまいがちです。
子どもに「区切りが悪い、これが終わるまで(セーブするまで)。」と言われ、約束の時間を過ぎても結局やめてくれない、というケースも多くあります。なかなかルールを守ってくれない子どもには、あくまでもその機械は買った人のものと主張してもいいでしょう。
「自分で料金を支払えるようになるまでは、親の物。だからルールを守ってくれないなら貸せない。」という意味です。お悩み中の方は、ぜひ、試してみては?
子どもが、ルールを守って楽しく使えるよう指導してあげましょう。