クリスマスデートをドタキャンしないための「インフルエンザ2015情報」

そろそろインフルエンザの流行期に突入!
クリスマスや忘年会を控えたこの時期、楽しいイベントをドタキャンしたくありませんよね。
そこで、知っているようで意外と知らない今シーズンのインフルエンザ情報をお届けします。
インフルエンザと風邪のちがい、ちゃんと知ってる?
風邪は比較的軽い症状で、インフルエンザは重い症状だと思っているあなた。半分だけ正解です。
ほとんどの風邪は、鼻水や咳、のどの痛みなどが長く続きます。
一方、インフルエンザは、1~3日の潜伏期間のあと、突然の高熱や倦怠感が現れ、咳やのどの痛み、吐き気などの症状が出ます。
つまり、風邪はゆるやかで、インフルエンザは急激なのです。
ふたつのちがいは原因ウイルス。インフルエンザは皆さんご存じのインフルエンザウイルスですが、風邪はライノウイルス、コロナウイルスをはじめいろいろで、細菌の場合もあります。
いろいろあります!インフルエンザの種類
毎年、ニュースなどで「今年のインフルエンザの主流はA○○型です」というのを聞きますよね。
インフルエンザにはA型・B型・C型があり、流行するのは多くがA型です。
ひと口にA型といっても、インフルエンザウイルスは変異と増殖を繰り返し、マイナーチェンジしながら生き続けています。
そのため、一度かかったことがあっても、変異したインフルエンザウイルスにまた感染してしまうことがあるのです。
「A型」インフルエンザと恐怖のパンデミック!
少しずつ変異し、マイナーチェンジしているインフルエンザウイルス。
ところが、いきなりフルチェンジし、大変身して誕生するウイルスがあります。
それが「新型インフルエンザ」で、パンデミック(世界的大流行)を引き起こす恐れも!
新型インフルエンザで記憶に新しいのは、中国の鳥インフルエンザです。
これまで感染したことのない新しいウイルスなので、人間は免疫を持っていません。そのため感染力が高く、またワクチンもないので、パンデミックをもたらす可能性が指摘されました。ちなみに、鳥インフルエンザのウイルスはA型です。
「B型」は風邪みたいなインフルエンザ?
インフルエンザといえばA型が主流ですが、近年ではB型も懸念されています。
B型の特徴は、インフルエンザなのに高熱が出にくいこと。微熱が続き、下痢や腹痛といった消化器系の症状が特徴的で、風邪とまちがわれることも多いようです。
そのため、治るまで時間がかかるほか、インフルエンザだと知らずに感染源になってしまうことがあります。
みんなかかってる?「C型」インフルエンザ
C型インフルエンザは大流行することはありません。というのは、ほとんどの人が免疫力の弱い5歳以下のときに感染しているからです。
C型は症状が軽く、かかっても風邪とまちがえる程度。一度感染すると、一生免疫ができるので再びかかることはありません。
1年に何度もインフルエンザにかかるのはなぜ!?
インフルエンザ ウイルスにはいろいろな型があるため、一度かかったのに、またすぐにちがう型のインフルエンザに感染することがあります。
今年のワクチンは500~1000円値上げ!そのワケは?
「予防接種をしたのにインフルエンザにかかった!」という声をよく聞きます。
その原因も、インフルエンザウイルスにはいろいろな型があるため。
インフルエンザのワクチンに使われるウイルス株は、今シーズンはどのウイルスが流行るか予想して選ばれています。
日本ではこれまで、A型が2種類、B型が1種類、計3種類を使った3価ワクチンでしたが、今シーズンはB型をもう1種類プラスした4価ワクチンとなりました。そのため、予防接種の値段が500~1000円ほど高くなりました。
毎日の習慣でインフルエンザを撃退!
●基本は手洗い
ウイルスの侵入を防ぐ基本は手洗い。外出から帰ったときや、食事や料理の前には、石鹸を使って15秒以上かけて手洗いしましょう。
手のひらはもちろん、指と指のあいだ、爪のあいだ、手の甲、手首を意識してしっかり洗ってください。
●マスクは正しく装着
人混みのなかに出かけるときはマスクが有効。ただし、鼻と口の両方をしっかりガードしないと効果がありません。
使用済みのマスクは放置しないで、すぐに捨てましょう。
●適度な湿度を保つ
低温で乾燥している状態だとウイルスの働きが活発になります。乾燥しやすいこの時期、室内では加湿器を使って50~60%ほどの湿度を保ちましょう。
●免疫力をアップする
ウイルスが体に入っても、すべての人がインフルエンザを発症するわけではありません。免疫力の高い人は発症しにくく、感染しても重度になりにくいといわれています。
免疫力アップのためには、何よりストレスを溜めないこと。緊張や不安、疲労は免疫力を低下させるので、睡眠と休養をしっかり取りましょう。
もちろん、栄養バランスも大切。ビタミンCを積極的に摂るのがおすすめです。