「冷え太り」を撃退!秋から始める本格的な冷え対策

暑さのピークも過ぎ、これから気になってくるのが「冷え」。多くの女性が、秋から春にかけての冷えに悩まされています。
冷えはつらい症状だけでなく、美容の大敵! 冷え性の人が太りやすいことは、いまでは常識です。
寒くなる前に、本格的な冷え対策を始めましょう。
「冷え性だと太りやすくなる」その理由は?
冷え性の人は太りやすいといわれるのは、人間の体は1度体温が下がると、基礎代謝が12%も低下するから。
例えば、30代女性の平均基礎代謝は1170キロカロリーですが、体温が1度低くなると、1030キロカロリーになってしまいます。その差、140キロカロリー。1ヵ月で4200キロカロリーのエネルギーを消費できないことになります。
また、体が冷えることで血液やリンパ液の流れも滞りがちになり、むくみやすく、セルライトができやすくなります。
このように、冷えは女性の大敵なのです。
自分の冷え性の種類を知ろう!
ひと口に冷え性といってもいろいろなタイプがあります。一般的に多い3つのタイプをご紹介します。
●末端型冷え性
手足の先が冷えるタイプ。10~30代の女性に多く、熱が作れないことと末端まで熱を運べないことが原因です。よく、冷えるからといって手先や足先だけ温める人がいますね。
でも、手足を温めるより、「3つの首」と呼ばれる首、手首、足首を温めるほうが効果的。こうすることで、胴体部分もしっかり温まります。
もうひとつ大切なのが、体の熱を作ること。そのためには、適度な運動と良質なたんぱく質を摂るようにしましょう。
●下半身型冷え性
腰から足先までが冷えるタイプ。40代以降に多くみられ、更年期の症状と似ています。原因は、血流が悪くなり、下半身まで熱が行き渡らないこと。
下半身は筋肉がいちばん多いので、この部分が冷えていると体の熱が生み出されず悪循環に陥ります。大股のウォーキングなど下半身を使った運動が効果的です。
●内臓型冷え性
手足は温かいのに、お腹が冷えるタイプ。また、冷えを自覚しない人もいるため、「隠れ冷え性」とも呼ばれています。
このタイプは、冬より夏に悪化するのが特徴。夏は熱が逃げやすい体になっているうえ、さらにエアコンで肌が冷えると冷えが深刻化します。
もともとの体質の場合もありますが、ストレスや不規則な生活で自律神経が乱れ、体温調整ができなくなることも要因のひとつ。放っておくと下痢や便秘、膀胱炎などさまざまな不調が!
食事は、生野菜など体を冷やすものは避けて、良質なたんぱく質やスープなど体を温めるものを食べましょう。そして、適度な運動をすることと、ストレスを溜めないことが大切です。
生活習慣が冷えを呼ぶ!ライフスタイル別冷え性タイプ
普段の何気ない生活習慣が冷え性の引き金になっている可能性もあります。思い当たることがある人はライフスタイルを見直して、冷えを撃退しましょう。
●食生活冷え性
偏った食生活は、血行を悪くするだけでなく、どろどろ血液の原因になります。また、冷たい飲み物やコーヒー、チョコレートやケーキなどの甘い食べ物は体を冷やし、なかでもアイスクリームは1個食べるとお腹の温度が3℃下がるといわれるほど。
ファストフードやジャンクフードはできるだけ避け、根菜類、しょうが、にんにくなど体を温める食べ物を摂りましょう。
●運動不足冷え性
体の熱は筋肉で作られます。筋力が弱いと自律神経がうまく働かず、冷えを招くほか、動悸や息切れ、便秘などさまざまな不調につながります。
体を動かすことが苦手な人は、エスカレーターではなく階段を使ったり、ひと駅分歩いてみたり、できることから始めませんか。体を動かすことに慣れてきたら、ヨガやピラティスなどで筋肉をつけましょう。
●ストレス冷え性
ストレスは自律神経のバランスを崩し、血行を悪くします。自分なりのストレス解消法を見つけることが大切。
友達とおいしいものを食べたり、スポーツでいい汗をかいたり、お風呂でのんびりリラックスしたり……。「楽しい」「気持ちいい」と感じられることをしましょう。
●おしゃれ冷え性
スキニージーンズが筋肉や神経に障害を与える可能性があるとして、ニュースを騒がせたことがありますね。
体を締めつける洋服や下着は血液の流れを妨げるため、冷え性につながります。実際に、ゆるい衣類を着ている人ときつい衣類を着ている人では、体温の上昇の仕方がちがうというデータもあります。
冷え対策は、寒くなる前から始めるのがポイント。「たかが冷え」と放っておくと、太りやすい体質になるほか、肌トラブル、便秘、肩こり、生理痛などを招きます。
女性にとって冷えは禁物。今日からすぐに冷え対策をしましょう。