ダイエットも!アンチエイジングも!「腸内フローラ」のすごすぎる真実!!

最近、話題になった言葉のひとつに「腸内フローラ」があります。
腸内フローラとは、私たちの腸内の環境のこと。
「痩せている人・太っている人」「しわがある人・ない人」を決めるのも、腸内フローラの影響が大きいことがわかっています。
キレイになるためには腸内環境を整えることが大人女子の常識です。
腸内フローラは細菌のお花畑!
私たちの腸には、なんと1000兆以上の細菌が住んでいます。その重さは、1~2kgにもなります。
腸内の細菌は、私たちが食べたものをエサにして、助け合ったり、戦ったりしながら、腸のなかで生態系をつくっています。
「フローラ」とはお花畑のことで、細菌たちで腸のなかがお花畑のようになっていることから名づけられました。
腸内フローラはいま医学界で注目され、研究が進められている分野。
というのは、腸内フローラが、健康、美容、肥満を左右することが明らかになったからです。
痩せるか太るかは腸内フローラしだい!
同じものを食べても、太る人と太らない人がいますよね。代謝や体質が原因とされてきましたが、実は「痩せ」と「肥満」は腸内フローラが左右しているのです。
2013年に、科学雑誌「サイエンス」に「腸内フローラの乱れが肥満体質になる」という研究内容が発表されたのをご存じですか?
腸内フローラしだいで痩せたり太ったりすることは、世界の科学者のあいだでは常識なのです。
太るのは肥満を防ぐ細菌がいないせいだった!
太りにくい人は腸内が「痩せフローラ」で、太りやすい人は「肥満フローラ」の状態といえます。とはいえ、肥満になる細菌がいるのではなく、肥満を防ぐ細菌がいないことが原因なのです。
肥満を防ぐのは、腸内細菌がつくる「短鎖脂肪酸」。この短鎖脂肪酸は、脂肪が貯まるのを防ぎ、消費を促すことで、肥満を防いでくれるのです。
「ダイエットは腸から」の時代に突入!
短鎖脂肪酸をつくる細菌はいくつかありますが、共通しているのは「食物繊維」をエサにして、短鎖脂肪酸をつくりだしているということ。
つまり、腸のなかに食物繊維がなければ、肥満を防ぐ短鎖脂肪酸がつくることができず、太りやすい体になってしまいます。
食物繊維といえば野菜ですね。野菜を食べると、腸内に肥満を防ぐ物質がつくられるため、痩せやすい体になるのです。
肌のハリやしわも腸内フローラが決めていた!
美容マニアのあいだで注目されている「エクオール」をご存じですか?
「スーパーイソフラボン」とも呼ばれ、大豆製品を食べると、腸内細菌が大豆イソフラボンをエクオールという物質に変えてくれるのです。
エクオールは女性ホルモンに似た働きをし、そのパワーは大豆イソフラボンもすごいのです!
エクオールには肌のハリやしわを改善するアンチエイジング効果があることがわかっています。そのほか、更年期障害やがんを予防する働きもあります。
美容の救世主・エクオールとは!?
同じ年齢でも、しわのある人とない人がいますね。その要因のひとつが、腸内細菌からつくられるエクオールにあるといわれています。
美容と健康の救世主ともいえるエクオールですが、残念なことにエクオールをつくる腸内細菌はみんなが持っているわけではありません。エクオールをつくれる人は、日本人の2人に1人といわれています。
自分がエクオールをつくれるかどうかは、尿検査で調べることができます。郵送で簡単に検査できるサービスがあるので、興味がある人はインターネットで調べてみてはいかがですか?
●エクオールをつくる細菌を持っている人
エクオールは大豆イソフラボンからつくられるので、納豆や豆腐などの大豆製品を食べるようにしましょう。
●エクオールをつくる細菌を持っていない人
がっかりすることはありません。エクオールがつくられなくても、大豆イソフラボンの効果は期待できます。普段あまり大豆製品を食べない人は、意識して食べるようにしましょう。
睡眠不足は腸内を肥満フローラにする!
睡眠不足になったり、時差ボケをしたりすると、肥満を防ぐ腸内の物質が減ることがわかっています。また、脂の多い食事がさらに悪影響を与えます。
ということは、生活スタイルの乱れが肥満を呼ぶということ。キレイのために、食事と睡眠を大切にしたいですね。