簡単!誰でもわかるマイナンバー!! 「通知カード」が届いたらどうすればいい?

最近、テレビやネットでも毎日見かける「マイナンバー」。10月からマイナンバーの「通知カード」が届くらしいけれど、制度についてきちんと理解している人は少ないようです。
マイナンバー制度の詳しい仕組みの前に、まずは通知カードが届いたらどうしたらいいのか、Q&A方式で簡単にお伝えしましょう。
Q.マイナンバー制度って何?
A.マイナンバーは、私たちひとりひとりにふられる12桁の番号。この番号は、将来的にさまざまな分野で活用される予定ですが、まずは2016年1月から「社会保障」「税」「災害対策」の3分野でスタートします。
いままでは役所や年金事務所、税務署はそれぞれが独立して個人情報を管理してきましたが、マイナンバーによって個人情報が共有されます。
これまで、「同姓同名だった」「生年月日が同じだった」といった理由でミスがありましたが、マイナンバー制度でこういったトラブルがなくなると期待されています。
Q.10月に届く「通知カード」って何?
A.10月中旬から私たちひとりひとりに、マイナンバーが記載された「通知カード」というものが書留で届きます。この通知カードによって、自分のマイナンバーを知ることができます。好きな数字が多く入っていたり、覚えやすい番号だったら嬉しい反面、4や9など不吉な数字が並ぶ番号は嫌ですよね。
でも、マイナンバーは変更できません。一生、その番号を使い続けることになります。残念ながら、嫌な番号でも慣れるしかないのです。ただし、情報漏えいの危険性があるときのみ変更することができます。
マイナンバーは無作為にふられるので、家族でも連番ではありません。
Q.通知カードはすぐに使うの?
マイナンバー制度がスタートするのは来年からです。それまで紛失しないように、きちんと保管しておくことが大切。
くれぐれも、他人に番号を教えたりしないようにしましょう。「マイナンバー=個人情報」なので、第三者に漏れると悪用されるリスクがあります。「マイナンバー占い」というとんでもないサイトやアプリも出現しているようなので、十分気をつけたいですね。
また、マイナンバーだけ控えて通知カードを捨てるというのもいけません。通知カードは、制度スタート後に必要になります。
Q.通知カードが届かない可能性はあるの?
マイナンバーの通知カードは書留で送られてくるので、留守だと受け取ることができません。また、旅行など長期不在で受け取れないときは送り返されてしまいます。その際は、市区町村への問い合わせが必要です。
また、通知カードは10月5日時点の住民票に載っている住所に届きます。そのため、引っ越しをしたのに住所変更の手続きをしていない場合、新しい住所には届きませんので注意しましょう。
Q.通知カードは身分証明書になるの?
通知カードは身分証明書にはなりません。身分証明書として使いたい場合は「個人番号カード(マイナンバーカード)」に交換します。
個人番号カードは住民基本台帳が変化したもので、顔写真とICチップがついています。個人番号カードは、制度がスタートする2016年から交付されます。申請は郵送のほか、オンラインでも行えます。
個人番号カードを受け取るときは、通知カードを返還しなければならないので、くれぐれも通知カードは紛失しないようにしてください。
Q.通知カードは個人番号カードに交換したほうがいいの?
必ずしも交換しないといけないわけではありませんが、個人番号カードは持っておくと便利かもしれません。身分証明書になるほか、図書カードや印鑑登録証にも利用できます。
また、児童手当などの申請の際、提出する書類が少なく済みます。
個人番号カードの有効期間は5年で、初年度は無料で交付されます。
Q.通知カードが届いたら何をすればいい?
通知カードが届いたら、まず記載されている情報にまちがいがないかを確認しましょう。
封筒には、通知カードのほかに、個人番号カード申請書、返信用の封筒、説明書が入っています。
個人番号カードを申請するときは、同封されている申請書で行えるほか、スマートフォンで顔写真を撮影し、所定のフォームからオンラインでも行えます。
通知カードが届くのは自治体によっても異なりますが、10月中旬から11月下旬とされています。
いつまでたっても届かなければ、郵送トラブルの可能性もあるので市区町村に確認してみましょう。