お疲れ女子に警報!その疲れとだるさ、“うつ”かもしれません!

夏バテが続いているのか毎日がだるい、やる気が出ない……。
そんなお疲れ女子が多いようです。
気分が落ち込んだり、疲れが取れなかったり、ささいなことでイライラしたり、心身ともに不調を感じていませんか? もしかするとその症状、夏バテではなく、“うつ”の兆候かもしれませんよ。
暑さが“うつ”を招く!?
記録的な暑さとなった今年の夏。心身ともに調子を崩す人が多いようです。
暑さは体だけでなく精神にもダメージを与え、“うつ”の要因になるという研究結果があります。
気分が落ち込んだり、不機嫌になったり、強い不快感があったり……。そんな症状が続き、日常生活に支障をきたすほどであれば「夏季うつ」の可能性もあります。
心の不調には早めの対処が必要。ストレスを感じている心をリラックスさせ、エネルギーをチャージすることが大切です。
【夏季うつ撃退法】
●しっかり睡眠をとる
心と体の疲労回復には睡眠が不可欠。暑さで寝苦しい夜は、エアコンを我慢せずに、寝やすい温度と湿度にしましょう。ただし、設定温度を低くしすぎてはいけません。
●積極的に外出する
気分が落ち込んだときは家のなかにこもりがち。夏季うつの場合、孤独が症状を悪化させてしまいます。できるだけ外出し、友達と会うようにしましょう。
●体を動かす
ぐったりしているときこそ、あえて体を動かしてみましょう。早朝や夕方の気温が低い時間帯にウォーキングをしたり、プールに行ったり。適度な運動は、ストレスへの耐性を高めてくれます。
女性が“うつ”になりやすいワケ
女性は男性の2~3倍ほど“うつ”になりやすく、5人に1人が一生のうち一度は“うつ”を経験するといわれています。
女性は月経、出産、更年期など、常にホルモンの変動にさらされているため、ストレスへの抵抗力が低いと考えられています。また、気分を明るくしたり、不快感を鎮める働きのある神経伝達物質セロトニンが男性より少なく、加えて月経前にはさらにセロトニンが減少するため、ゆううつ感やいらいら感が強くなります。
もうひとつの理由に、女性を取り巻く環境があります。
いまの女性は忙しく、さまざまな役割をこなさなくてはなりません。職場でのストレスのほか、近所づきあいや親戚づきあい、子供の教育やPTA関係、最近では介護の問題も……。現在を生きる女性には、多種多様なストレスが降りかかるのです。
急増中の“プチうつ”に気をつけて!
若い女性のあいだで増えているのが“プチうつ”。「非定型うつ」「軽症うつ」ともいい、「プチ」だからといって症状が軽いわけではなく、“うつ”の時間が短いのが特徴です。
一般的な“うつ”はほぼ毎日症状が続きますが、“プチうつ”は1日のある時間帯(夜だけなど)や週に2、3日など、一定のあいだだけうつ症状が現れます。
気分の浮き沈みが激しくなり、楽しいことがあればはしゃいだりもしますが、実際には落ち込んだり自己嫌悪に陥るほうが多く、わけもなく涙が出たり、引きこもりがちになることもあります。
やっかいなのは、気分の変化と片づけ、放っておいてしまうこと。悪化しないうちに、ストレスを発散したり、自分を見つめ直したり、また専門医を受診するなどの対応が必要です。
“うつ”を予防するために
“うつ”を予防するには、日頃からストレスを溜めこないことが大切です。
●休めるときはしっかり休む
すべてにおいて完璧をめざしては、心身ともに休まるひまがありません。疲れを感じたときは、しっかり休息しましょう。質の良い睡眠は、脳の疲労を回復させてくれます。
●優先順位をつける
「今日はこれをやる」「今週はこれとこれをやる」など物事の優先順位を決め、ほかのことができなくても気にしないように気持ちを楽にしましょう。
●規則正しい生活を送る
朝起きて太陽の光を浴びるのが大切。体内時計がリセットされ、自律神経が整います。規則正しい生活が、“うつ”を予防する基本です。
●自分ひとりで抱えない
がんばる人ほど、ひとりで抱えがち。人と人のコミュニケーションは心身の健康にとって大切です。悩みごとやつらいことは、人に相談しましょう。
以上でご紹介したのは、予防のための対策です。心の不調が続くときは、「気分が落ち込んでいるだけだから」と放っておかず専門医を受診しましょう。