知らないうちに登録されてる?!あなたの信用情報

クレジットカードの作成や住宅ローンを利用したことのある人なら、誰でも登録されている顧客情報。信用情報のことです。信用情報機関という所で、この情報を管理しています。
でも、何それ?という感じではないですか?
どんな情報が登録されているの?
まずは信用情報に、いったいどんな情報が登録されているのかを知ってみましょう。
信用情報は、単なる連絡先などの顧客情報だけでなく、滞納や破産をした場合の「事故情報」「延滞情報」も登録されるので、俗にブラックリストとも言われています。ブラックリストは、その金融機関が管理しているのでなく、第3者の情報機関が管理しているんです。管理されているのは、こういった情報です。
【管理されている信用情報の中身】
◆個人情報
氏名、生年月日、現住所、電話番号、勤務先
◆借入情報
借入日、借入金額、完済日
◆返済事故などの特記情報
延滞や破産などの情報
ローンやクレジットカードで借入した人が、どんな人物か、返済能力や返済スケジュール、現在の返済状況などが分かる情報を管理されています。
義務付けられてる?信用情報機関とは?
そんなこと登録されても困る!という声も聞こえてきそうですね。でも、実は「全国信用情報センター連合会」は義務付けられており、情報の漏れがないよう厳重に取り扱われています。
現在、日本には3つの信用情報機関があり、「全国信用情報センター連合会」以外は、どこに加盟するかは企業が自由に選択できます。ただ実際は、消費者金融系や銀行ローン系といったように、業態によって分かれてしまっているようです。
自分の情報が知らぬまに登録され、勝手に見られることに驚きや心配を抱える方もいるかもしれませんが、実はこのシステムに同意をされて利用しています!お気づきではなかったかもしれませんが、キャシングやクレジットカードの申込書(契約書)に書かれており、同意の元に行われているのです。
信用情報機関だけじゃない?審査の基準
でも、クレジットカードやローンの審査は、これだけで決まるわけではありません。
信用情報機関は、外部の第3者機関ですが、キャッシングやカード発行を取り扱っている企業の内部にも過去データがあり、与信システムが確立されています。
このシステムは、例えば、過去の利用者の中から、申込者に一番似ているデータ人物をモデルとしてピックアップし、そのモデルの利用状況を分析して、申込者の今後を推測するという方法です。
つまり与信審査は、外部の信用情報機関の情報、内部の与信システム、そして本人確認など、様々な要素によって決定します。職業や収入だけで、決められているわけではないんですね。だから業者によって、審査に通ったり落ちたりする差が出てくるのです。
事故情報になったらどうなるの?
ちなみに、事故情報が登録されると一定期間情報を消すことができません。
【事故情報が登録された場合の登録機関】
契約で決められた支払予定日より3ヶ月間支払が遅れた場合・・・5年間
自己破産・・・5年~10年間
任意整理・・・5年間
特定調停・・・5年間
過払い金請求・・・5年間
個人再生・・・5年間
この期間は基本的にクレジットカードもローンもできません。よく「ブラックリスト消します」という悪質な広告もありますが、それはほぼ不可能なので騙されないようご注意下さいね!
事故に全く身に覚えがないのに、何故か審査に落ちる方は情報が誤っていたり、身分証明書を悪用されたりしている可能性も…。信用情報機関に問い合わせと手続きをして、情報確認と修正手続きをしてみるのも一つです。意外と知られていない信用情報のこと。きっちり知っておけば、クレジットカードの審査落ちに、もう怯える必要もないですね!